狭山市で進められた「窓口・執務環境最適化」事業をめぐり、行政手続きや契約内容に関する重大な懸念が浮かび上がっています。
新型コロナ対応の交付金を活用して実施されたこの事業(契約額:1億6,846万5,000円)ですが、情報公開請求などによって開示された資料から、ルール違反の見逃しや費用の不自然な処理などの問題が指摘されています。
疑惑1:押印なし・内訳なし!「失格ルール」を無視して契約?
市が定めたプロポーザル実施要項の留意事項には、「指定書類の不備や提出がない場合は失格とする」「見積書には社名・代表者名を記載し押印すること」と明記されていました。
しかし、優先交渉権者に選ばれた業者(コクヨマーケティング株式会社)の提出文書を確認したところ、以下のような状態だったことが判明しました。
見積書に「押印」がない 必要な「内訳書」の記載・添付がない
本来であればルール通り「失格」となるべき不備があったにもかかわらず、市はチェックを見落としたまま手続きを進め、契約を結んで代金を支払ってしまいました。
疑惑2:800万円以上高い見積もりを採用&不自然な審査評価
今回の公募には2社が応募していました。それぞれの条件は以下の通りです。A社(コクヨマーケティング社): 見積額 約1億6,846万円(予定価格から3.5万円引き)
B社(非開示): 見積額 約1億6,019万円(予定価格から約827万円も安く提示)
金額面ではB社が大きく下回っていたものの、市幹部職員10名による評価点でA社が高得点(827点 vs 683点)を獲得し、落札に至りました。
しかし、開示された評価表を確認すると、一部の審査員があからさまに点数差をつけるような極端な評点をつけていた形跡があり、「公正な評価が行われていたのか」という疑問が残ります。
まとめ:交付金の使い道と行政のチェック体制に問われる責任
今回の事業に使われたのは、国から交付された「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」です。そもそも「執務環境の最適化」のような庁舎改修にこの交付金を充当すること自体、目的外利用ではないかという指摘もあります。
書類不備(押印・内訳なし)の見逃し
不自然な評価点による高額業者の選定
市民の血税や国の交付金が適正に使われているのか、狭山市には今後の明確な説明と原因究明が求められます。
