市民への裏切り、不透明な「市長関与」疑惑と副議長辞任の真相
令和7年5月23日、狭山市議会議長あてに提出された「狭山市議会議員政治倫理審査会結果報告書」により、千葉良秋議員に対する倫理規程違反が全会一致で認定されました
📌 1. これまでの経緯:発端は「プール存続」を求める市民の請願
事の発端は、市民(請願者)から提出されたプールに関する請願の審査でした
事前の約束と発言制限: 千葉議員は請願者に対し、「請願に賛成するので審査中に執行部(市側)批判はせず、話はプールに絞るように」と要求しました
。請願者はこの言葉を信じ、指示通り執行部批判を控える対応をとりました 。 二転三転する対応: しかし、千葉議員はその後「趣旨採択(完全な賛成ではなくお茶を濁すような形)の動議を出す」と方針を変更しました
。 最終的な裏切り: 最終的に千葉議員は「趣旨採択」の動議すら提出せず、請願に対して「不採択(反対)」に回りました
。
この事態を受け、令和7年3月18日に3名の議員から審査請求が出され、3月24日に政治倫理審査会が設置されて計7回にわたる審査が行われました
📌 2. 認定された倫理違反:謝罪なき不誠実な対応
審査会では、千葉議員の行動が「議員としての品位及び名誉を損なう行為」にあたると全会一致で結論付けられました
請願者に対し、調査結果に基づき反対に回ることになった理由(PFIのVFMが出ない等の詳細)を事前に説明せず、突然反対の意思表示をしたことが問題視されました
。 不採択後、半年が経過しても請願者に対する説明や謝罪が一切行われておらず、「誠実さに欠ける」「市民の信頼を裏切った行為」と厳しく断じられています
。
📌 3. 「一身上の都合」での副議長辞任への批判
この問題の重大性をさらに深めているのが、千葉議員のその後の振る舞いです
審査会の報告書では、千葉議員が「副議長という職責」にありながらこのような行為に及んだことが指摘されています
。 周囲から促される形で副議長を辞任することになりましたが、その理由を自らの非を認める形ではなく「一身上の都合」として発表しました
。 委員からは、「副議長としても全く反省の色が見えない」「(審査会での弁明でも)思い込みによる偏見、『自分上位』といった態度があり、反省はみじんも感じられない」と強い憤りの声が上がっています
。
📌 4. 議会の独立性を揺るがす「市長関与」疑惑
さらに、単なる議員個人のモラル問題にとどまらない深刻な疑惑が指摘されています
採決直前の密室協議: 本会議の採択前や会期中に、西武団地の自治会館や市長応接室などで、千葉議員と小谷野市長、執行部らが協議を行っていた事実が判明しました
。 市長の「了承」: 「動議の提出から趣旨採択について了承をいただいた」とするメールのやり取りが存在し、最終的にそれを了承したのは「市長だった」と答弁されています
。 審査会は、これらが「議会の審査や賛否に執行機関が関わった可能性が捨て切れない」として、大変重く受け止めるべき行為であると指摘しました
。
📌 5. 今後の展望:求められる「辞職」と「徹底究明」
報告書では、今後の対応として極めて厳しい意見が記録されています。
議員辞職の要求: 本件は「反省と謝罪を求める決議に相当する」のみならず、「謝罪では済まない、議員辞職に値するのではないか」という厳しい声が上がっています
。 特別調査委員会の設置: 千葉議員と小谷野市長の請願審査への関連性や、市長による他議員への接触の全容を解明するため、新たに特別調査委員会や第三者委員会を設置して事実確認を行うことが強く求められています
。 また、千葉議員の審査会での答弁は二転三転し、事実と異なる発言も複数確認されるなど、審査に真摯に向き合っていない姿勢も浮き彫りになりました
。
一人の市民の請願から明らかになった、議員の不誠実な対応と行政側の不透明な介入疑惑。狭山市議会がこの問題にどう決着をつけるのか、今後の動向に市民の厳しい目が注がれています