田中寿夫議員の一般質問を詳細に確認し、ライターとして非常に驚きを隠せませんでした。今回の質疑の焦点は、大阪・関西万博に向けた「狭山茶PR動画」の制作業務における不可解な予算執行です。
当初予算に計上されていなかった約157万円が急遽別事業から流用され、相見積もりも取らずに名古屋の業者と「特命随意契約」が結ばれました。所沢市や鈴鹿市など、他の参加自治体が既存のプロモーション映像を再編集したり職員が手作りしたりしてコスト削減に努める中、狭山市だけが高額な費用をかけています。
さらに異常なのはそのスケジュールです。実行委員会で動画制作が決定した翌日には業者選定と起案が行われ、その日のうちに部長決裁が下りています。予算流用額と設計金額が不自然なほど一致している点も含め、最初から「特定の業者ありき」「予算を使い切る前提」で手続きが進められたという疑念は拭えません。
率直な感想と今後の課題
私の率直な感想として、これは市民の血税の使い道として著しく透明性を欠く事例だと言わざるを得ません。過去に市制70周年の際、地元の狭山ケーブルテレビに約20万円で質の高い動画制作を委託した実績があるにもかかわらず、今回地元企業に声すらけなかった点は、地域経済への配慮としても大いに疑問です。
田中議員が鋭く追及した通り、事前の資料聴取や他市との比較に関する市側の答弁には明らかな矛盾が見受けられました。
「良い動画ができた」という結果論で、ずさんなプロセスが正当化されてはなりません。議会としてこの不透明なお金の流れを看過せず、行政執行の適正さを徹底的に再調査すべきだと強く実感させられる、非常に意義深い一般質問でした。(中島五郎)