

2010年のニュース
![]() 太陽光を受けて宇宙空間を進むイカロスの想像図(宇宙機構提供)
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【7月10日】 イカロス太陽光“追い風”…宇宙ヨット加速成功 世界初の宇宙ヨット「イカロス」(重さ310キロ・グラム)が、宇宙空間で太陽光を帆に受けて加速することに成功したと、宇宙航空研究開発機構が9日発表した。帆を広げてから1か月間に得た加速量は、静止状態から秒速10メートルへの変化に相当するという。 イカロスの帆は約14メートル四方。光にはわずかな圧力があり、空気との摩擦がない宇宙では時間をかければ加速につながる。現在は地上で0・1グラムの物を持ち上げる時と同じくらいの力を帆に受けていて、地球から1800万キロ・メートル離れ、金星の方向へ向かっている。 |
![]() 老朽化でさびが目立つロケット組み立て棟と発射台(右奥)(6月28日、読売ヘリから)=板山康成撮影 |
【7月3日】 種子島宇宙センター塩害深刻、壁に穴・配管サビ 日本の主力ロケット「H2A」の打ち上げ拠点である宇宙航空研究開発機構の「種子島宇宙センター」(鹿児島県南種子町)で、設備の深刻な老朽化が進んでいる。 毎年約10億円をかけて補修しているが、海に面した施設は、塩害で急速に腐食し、対策が追いつかない。H2Aの打ち上げは、2007年に民間移管され、本格的な商業衛星、安全保障用の情報収集衛星などの打ち上げが控えており、施設の老朽化は、わが国の宇宙開発を足元から揺るがしている。-続きを読む-YOMIURI ONLINE-26 01年に登場したH2A以前は、新技術開発に重点が置かれ、10回足らずの打ち上げで新ロケットと交代された。そのため施設も大幅に改修された。さらに打ち上げる衛星も大半が国の技術衛星で、打ち上げに遅れが生じても影響は少なく、施設の老朽化問題は深刻化していなかった。 宇宙機構やH2Aの製造・打ち上げを担当する三菱重工業によると、最も深刻なのは、ロケット組み立て棟(高さ約80メートル。延べ床面積約4600平方メートル)。さびついて壁に穴があき、雨水や海水が屋内に入り込む。ロケットの電気部品は水に弱いため、点検に時間を取られ、部品交換が必要になることもあるという。穴から鳥やネズミが侵入し、配線をかじる被害も起きているという。巨大な建物のため穴を特定することも難しい。 発射台でも、H2Aに燃料や高圧ガスを送る配管に穴があき、時々ガス漏れが発生。配管を開閉する弁の矢印がさびで見えなくなり、昨年3月には、作業員が弁を逆に回し、試験が6日間延期された。発射台の点検塔のさびがはがれて落下し、ロケットを直撃することもあった。 H2Aは、これまで17回打ち上げられ、最近11回は連続成功し、今後20年間は使うことになっている。来年度には、海外から初の受注となる韓国の衛星の打ち上げも予定されている。 三菱重工技監・技師長の前村孝志さんは「技術者が毎日点検するなど人海戦術でしのいでいる。安定した打ち上げには、ロケットだけではなく、施設も良い状態であることが必要」と話している。 ◆種子島宇宙センター=鹿児島県種子島にある日本最大のロケット打ち上げ施設。総面積約970万平方メートル。1969年に開設され、人工衛星打ち上げの中心的役割を担ってきた。青い海岸に面し、「世界一美しいロケット打ち上げ施設」とも言われる。2007年4月以降、打ち上げは宇宙航空研究開発機構から三菱重工業に移管された。(2010年7月3日14時32分 読売新聞) |
![]() 南天の天の川の前を右下から上方へ横切った「はやぶさ」と回収カプセル=日本時間13日午後10時51分から星を自動追尾して3分間露光、豪州南部グレンダンボ近郊、東山写す |
【6月14日】 探査機「はやぶさ」が地球に帰還、回収カプセルを発見 【グレンダンボ近郊(豪州南部)=東山正宜】小惑星探査機「はやぶさ」は13日午後11時21分(日本時間午後10時51分)ごろ、豪州南部の上空で大気圏に再突入し、約60億キロの旅を終えて7年ぶりに地球に帰還した。月以外の天体に着陸した探査機の帰還は、世界で初めて。宇宙航空研究開発機構は、小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のある回収カプセルをヘリコプターで捜索、発見した。
-続きを読む-asahi.com(朝日新聞)-26 はやぶさは、再突入の3時間前に回収カプセルを分離。豪州にほぼ同時に落下した。大気圏に突入すると、西の空に光の点が現れ、火の粉をまき散らし空が満月のような明るさとなって雲がはっきりと照らされた。回収カプセルとみられる小さい光跡が天の川の方角に飛び去った。はやぶさ本体はバラバラになって燃え尽き、役目を終えた。 はやぶさは2003年5月、鹿児島・内之浦からM5ロケットで打ち上げられ、約20億キロ航行して05年にイトカワに到着した。その後、姿勢制御装置の故障や燃料漏れが相次ぎ、エンジンが設計寿命を超えるなど、帰還は何度も絶望視された。そのたびに解決策を見つけだし、予定から3年遅れ、往復で約60億キロの旅程を経ての帰還となった。38万キロ離れた月以外の天体との往復は世界初。 はやぶさの主な目的は、イオンエンジンと呼ばれる省エネ型の新エンジンや、地球からの指示なしで動く自動制御技術の検証。これらは達成でき、小さな探査機でも木星などの遠い天体を目指せる基本的な技術を確立できた。 |
![]() 山崎直子さんを乗せ、打ち上げられるスペースシャトル・ディスカバリー=小西太郎撮影
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【4月06日】 「ディスカバリー」が軌道に、打ち上げ成功 【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=山田哲朗、吉田典之】米航空宇宙局(NASA)は米東部時間5日午前6時21分(日本時間5日午後7時21分)、山崎直子さん(39)ら飛行士7人を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー」(アラン・ポインデクスター船長)を、ケネディ宇宙センターから打ち上げた。 シャトルは予定通りの軌道に入り、打ち上げは成功した。-続きを読む-YOMIURI ONLINE-26 シャトルは年内に退役の予定で、山崎さんが日本人最後の搭乗となる。野口聡一さん(44)が長期滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)に向かい、初めて日本人2人が宇宙で出会う。 山崎さんは、宇宙飛行士に採用されてから11年での初飛行。日本人のシャトル搭乗は7人目、女性では向井千秋さん(57)に次いで2人目となる。また、ディスカバリーの乗組員は3人が女性で、ISSにも女性1人が滞在しており、宇宙で女性4人が同時に滞在する初の機会となる。 NASAは今回を含め残り4回のシャトルの飛行で、できるだけ多くの物資をISSに運び込む計画だ。山崎さんは「ロードマスター」(物資移送責任者)と呼ばれる役割を務め、6トン以上の物資の搬入を管理する。実験装置など機器の据え付け、ごみの搬出などを手際よく完了させる責任を負う。飛行は13日間の予定で、18日に地球に帰還する。 シャトル退役後、2011年春からISSに長期滞在する古川聡さん(46)ら日本人飛行士は、ロシアの宇宙船ソユーズで地上とISSを往復する。-YOMIURI ONLINE |
2009年のニュース
【12月20日】 野口さん2度目宇宙へ 露ソユーズ打ち上げ成功 【ロシア宇宙庁飛行管制センター(モスクワ郊外)=遠藤良介】国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙飛行士、野口聡一さん(44)らを乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」がモスクワ時間21日午前零時52分(日本時間同6時52分)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。ソユーズで宇宙に飛び立つ日本人は90年12月、TBS記者だった秋山豊寛さん(67)以来の2人目。野口さんは日本人として初めてソユーズで船長補佐を務める。-続きを読む-産経ニュース-26

打ち上げに成功した宇宙船「ソユーズ」(ロイター)
野口さんは2005年に米スペースシャトルに搭乗しており、4年ぶり2度目の宇宙飛行。7月に帰還した若田光一さん(46)に続いて来年5月までISSに長期滞在し、若田さんの滞在中に完成した日本の実験棟「きぼう」での活動を本格化させる予定だ。米シャトルの退役が来年秋に迫っており、野口さんはソユーズでISSと往復する日本人飛行士の先駆けともなる。
今回のソユーズには、野口さんのほかロシア人船長と米国人飛行士が搭乗。打ち上げから約8分50秒後にロケットから切り離されて地球周回軌道に入り、23日未明(日本時間同午前)にISSとドッキングする予定だ。操縦やISSとのドッキング作業は基本的に自動化されているが、野口さんは船長の左隣で計器類を監視するほか、船長に不測の事態があった場合はメインの操縦桿(かん)を握る。
ソユーズは18日に組み立て工場から発射台に輸送され、最終的な調整作業を開始。バイコヌール宇宙基地には9カ所の射点があり、今回は1961年にガガーリンが世界初の有人宇宙飛行を実現した際の1番射点が使われた。
日本人で宇宙飛行を経験したのはこれまでに7人。秋山さんを除く6人は米スペースシャトルに搭乗してきたが、シャトル退役に伴い、長期滞在する飛行士は今後、ソユーズでISSと往復する。 野口さんは今回、ISS常駐飛行士として設備の運用と維持管理に参加。日本の大学や企業からの公募案件を含め、素材やバイオ、環境分野など多くの科学・医学実験に取り組む。日本人飛行士のISS長期滞在は野口さん以降も予定されており、ISSの本格活用という意味でも日本の有人宇宙飛行は大きな節目を迎える。
来年3月には山崎直子さん(38)が米シャトルでISSに向かうことになっており、複数の日本人飛行士がISSに同時滞在する初めてのケースとなる。-産経ニュース
【11月28日】 H2Aロケット成功 情報収集衛星を追加投入 望遠カメラで地上を撮影する国の情報収集衛星を載せた大型国産ロケット「H2A」16号機が28日午前10時21分、鹿児島県・種子島の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから、小雨がぱらつくなか打ち上げられた。H2Aは目的の軌道に衛星を投入、打ち上げは成功した。軌道投入された情報収集衛星は、実証目的のものを除いて5基目。H2Aは10回連続、15回目の打ち上げ成功となった。 -続きを読む-asahi.com(朝日新聞)-26
打ち上げられたH2Aロケット=28日午前10時21分、鹿児島県の種子島宇宙センター、恒成利幸撮影
情報収集衛星は、98年の北朝鮮によるミサイル「テポドン」発射を機に、国が導入した事実上の偵察衛星。望遠カメラを備えた光学衛星と電波で地上の様子を調べるレーダー衛星が1基ずつペアを組み、計4基を運用することで、地上のどの地点でも一日1回は監視できる態勢になる。
2003年3月にH2Aの5号機で各1基を同時に打ち上げたが、同11月に2基を積んだ6号機が打ち上げ失敗。約3年後の07年2月にようやく4基体制となったが、その1カ月後の3月にはレーダー衛星1基が故障し、運用ができなくなっている。今回打ち上げたのは光学衛星。11年度に3基目のレーダー衛星を打ち上げるまでは情報収集は不完全な状態が続く。
今回の衛星の開発・製造費は約490億円。大きさや外観、監視能力は、安全保障上の理由から公表されていないが、地上にあるものを見分ける能力は約1メートルから約0.6メートルに向上したと見られる。-asahi.com(朝日新聞)-
【11月17日】 「仕分け」前半最終日、GXロケット廃止要求 政府の行政刷新会議(議長・鳩山首相)は17日午前、東京・市ヶ谷の国立印刷局職員用体育館で、2010年度予算の概算要求から無駄を洗い出す「事業仕分け」の5日目の作業を始めた。 独立行政法人・宇宙航空研究開発機構が官民共同で取り組んでいる中型ロケット「GXロケット」に使用する液化天然ガス(LNG)エンジンの研究開発費について、予算計上を見送り、開発続行の是非を再検討するよう求めた。GXロケット開発そのものについても廃止を求めた。=続きを読む-YOMIURI ONLINE-128
GXは民間主導で2003年から開発計画が始まったが、開発費が膨れ上がり、政府の宇宙開発戦略本部が今年8月、「需要や国際競争力を見込めず、本格的着手を判断できる状況にない」との見解をまとめた。これを受け、文部科学省は概算要求にはロケット開発費は盛り込まず、エンジン開発費だけを盛り込んだ。
仕分け人からは「ロケットがどうなるか分からないの に、エンジン開発に何十億円もかける意味があるのか」などの指摘が相次いだ。
国際宇宙基地協力協定に基づいて国際宇宙ステーション(ISS)への物資の補給を行う同機構の「宇宙ステーション補給機」(HTV)、衛星打ち上げについても、「1割程度の予算削減」と判定した。
【10月9日】 土星にでっかい輪…半径は土星の200倍
土星に太陽系最大の巨大な輪があることが、米バージニア大などによる観測でわかった。密度が低いため、これまで見つかっていなかったが、もし地球から見えていれば満月の2倍の大きさに見えるという。英科学誌ネイチャー電子版に8日掲載された。 惑星の輪は、惑星の半径の数倍程度のものが大半。米航空宇宙局(NASA)のスピッツァー宇宙望遠鏡による赤外線観測で新たに見つかった輪の半径は、土星の半径の128~207倍にあたる770万~1250万キロ・メートルで、厚みは240万キロ・メートルもあった。
輪は、土星を中心に半径1300万キロ・メートルの軌道を回る土星の衛星フィービーの内側に広がっていた。輪は、フィービーが欠けるなどした際の破片が集まることで維持されているらしい。(2009年10月9日 読売新聞)-26
【9月20日】 HTV技術実証機、ISSに結合完了!
9月11日2:01にH-IIBロケット試験機によって打ち上げられた宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機は、約1週間かけて国際宇宙ステーション(ISS)に接近し、日本時間18日4:27にISS下方10mの位置(バーシングポイント)に到着しました。
4:51には、ISSクルーが操作するISSのロボットアーム(SSRMS)で把持され、7:26にISSの「ハーモニー」(第2結合部)の下側(地球側)の共通結合機構(CBM)に取り付けられました。その後、10:49に電力・通信ラインの接続が完了したことで、HTV技術実証機のISSの結合が完了しました。-JAXA宇宙航空研究開発機構)-26
【9月18日】 日本の無人宇宙船、国際宇宙ステーションにドッキング
地上から350キロ前後の軌道にある国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶために飛行を続けていた日本初の無人宇宙船「HTV」が18日午前7時半ごろ、ISSへの結合に成功した。来年にも退役予定の米国のスペースシャトルに代わって大型設備を運べる唯一の補給機で、2015年まで年1回の頻度で飛行が計画されている。 -続きを読む-asahi.com(朝日新聞)-26
結合作業には5時間ほどかかった。ISSに接続されている日本実験棟「きぼう」の反射板にレーザーをあてて距離を測りながら、まず2時間ほどかけ、ISSから約300メートル離れた地点から約10メートルまで近づいて停止した ISSにいる飛行士が、ロボットアームを操作してHTVを捕まえると、茨城県つくば市の筑波宇宙センター管制室では歓声が上がり、管制官らが抱き合ったり、握手し合ったりして喜んだ。さらに約2時間半かけて結合した。 HTVには日本実験棟「きぼう」に取りつける地球環境計測装置のほか、食料や衣類などが積まれており、19日未明から飛行士が乗り込んで搬出を始める。11月初めにISSを離れ、大気圏に突入して燃えて廃棄される計画だ。
宇宙航空研究開発機構の山中浩二フライトディレクタは「姿勢制御用の噴射機が熱くなりすぎるなど想定外の問題もあったが、最後は予定の場所に収めることができた。とにかくほっとしている。日本だけでなく、世界の宇宙開発に貢献できる成功だと思う」と語った。
11日未明、新型ロケット「H2B」で鹿児島・種子島から打ち上げられたあと、全地球測位システム(GPS)を使ってISSの位置を把握し、接近した。HTVは「H2 Transfer Vehicle(H2ロケットで打ち上げる補給機)」の略。-asahi.com(朝日新聞)
【9月11日】 H2B打ち上げ成功 無人宇宙船、無事に軌道入り
国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運ぶ日本初の無人宇宙船「HTV」を載せた国産ロケット「H2B」の1号機が、11日午前2時1分46秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。宇宙航空研究開発機構は約15分後、HTVが目的の軌道に入ったことを確認、打ち上げは成功した。
-続きを読む-asahi.com朝日新聞-26

積み荷のHTV(H2 Transfer Vehicleの略=H2シリーズのロケットで打ち上げる輸送機)は直径4.4メートル、全長約10メートルの円筒形で、荷物を含めた総重量は約16.5トン。宇宙機構が約680億円をかけて開発・製造した。15年までに毎年1機、計7機を打ち上げる予定。今回は、ISSに滞在している宇宙飛行士の食料や衣類などの日用品、飛行士あての手紙や写真のほか、日本の実験棟「きぼう」で使われる実験機器などが積み込まれている。
HTVは約200~300キロの高さで地球を回る軌道に入っている。宇宙機構は機器の動作点検をしながら徐々に高度を上げていき、18日にも高度約400キロのISSとドッキングさせる計画。物資を運んだ後はISSから切り離され、大気圏に再突入させて廃棄することになっている。
H2Bは重量が大きいHTVを打ち上げるために、これまでのH2Aのメーンエンジンを2本に増やすなどして、打ち上げ能力を増強させた新型ロケット。宇宙機構と三菱重工業などが、約200億円をかけて開発した。
ISSに大型機器を運ぶ役割はこれまで、米国のスペースシャトルが主に担ってきた。来年のシャトル退役後は、ロシアや欧州の補給船より大きな搬入口があるHTVが輸送手段として期待されているという。(福島慎吾)-asahi.com
【8月25日】 GXロケット開発で政府見解「需要見込めず」 政府は、中止を巡ってもめている官民共同開発の中型ロケット「GX」計画について、現時点では需要や国際競争力を見込めないとする初めての見解をまとめた。-続きを読む-YOMIURI ONLINE-26
2010年度予算の概算要求にも、開発費を盛り込まない。その一方で、GX用の液化天然ガス(LNG)エンジンだけは予算を要求し、開発を続ける。何に使うか未定のままエンジン開発だけを進める玉虫色の判断に、「税金の無駄遣い」という批判が一層高まりそうだ。
GXは民間主導で2003年から計画が始まったが、膨れあがる開発費などに民間側が「開発は国が進めてほしい。完成後の打ち上げビジネスは民間が行う」と要望。今後国の負担は1000億円以上にのぼるとみられることから、国の宇宙開発戦略本部(本部長・麻生首相)などで開発の是非を検討してきた。
その結果、〈1〉GXロケットによる打ち上げ事業がビジネスとして成立するとは判断できない〈2〉大型ロケット・H2Aより安価で国際競争力を持つロケットになるというデータがない――などから、「本格的着手を判断できる状況にない」と厳しい見通しを示した。
GXは、IHI(旧石川島播磨重工業)と一部の国会議員が開発を主張。だが、政府内では中止論が大勢を占め、民主党もこのまま続けることへ批判が強い。このため、政権交代をも視野に、来年度の予算要求は民主党も同意しているLNGエンジン開発だけにとどめた。
来年度予算でGX開発の概算要求を断念したことで、計画継続は事実上、極めて困難になるが、政府は「(国際競争力などに)進展があれば予算編成で必要な対応を行う」と開発推進派への配慮も示し、巨費を伴うプロジェクトの是非に明確な判断を下せなかった。(2009年8月25日03時16分 読売新聞)
【8月1日】 国際宇宙ステーション:若田さん帰還 地球で迎えた誕生日 「きぼう」実現し お帰りなさい。そして、おめでとう--。日本人初の宇宙長期滞在を終えて無事帰ってきた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、若田光一さん(46)は、激務の疲れも見せず1日の記者会見に臨んだ。「1週間ぐらいにしか感じなかった」。充実した宇宙生活を、いつもと変わらない朗らかな笑顔で振り返った。この日は若田さんの誕生日。宇宙の138日間を見守ってきた関係者や友人は、惜しみない拍手を送った。
-続きを読む-毎日jp-26
初の宇宙長期滞在を果たした若田さんは、毛利衛さん(61)ら3人に続く日本の宇宙飛行士の第2期生にあたる。今回が日本人としては最多となる3回目の宇宙飛行のベテラン。「日本人飛行士のエース格」(JAXA関係者)で、外国の宇宙飛行士からの信頼も厚い人気者だ。
埼玉県大宮市(現さいたま市)出身。89年、九州大大学院工学研究科を修了し、日本航空に入社。92年、当時の宇宙開発事業団(現JAXA)の宇宙飛行士候補に選抜された。93年には日本人で初めて、スペースシャトルの運航にかかわる資格(ミッションスペシャリスト)を得た。
ロボットアームの操作には定評があり、米航空宇宙局(NASA)で教官を務めるほどの腕前。96年の初飛行ではエンデバーに搭乗し、米国の人工衛星をロボットアームでつかまえて回収することに成功した。00年の「ディスカバリー」搭乗では、国際宇宙ステーション(ISS)組み立てなどを担当した。
今回は日本の実験棟「きぼう」の最後のパーツを7月に取り付け、24年来の悲願だったきぼうを完成させた。後輩飛行士の山崎直子さん(38)は「いつも前向きな若田さんらしい、素晴らしい活躍だった」と称賛した。
日本航空時代の同僚の水間洋一さん(46)のもとには5月、ISSの若田さんから電話がかかってきた。言葉の端々に「宇宙での仕事と生活をエンジョイし、充実している様子が表れていた」という。「仲間のクルーからもすごく信頼されている様子が報道を見ていて分かった。彼の朗らかな人柄と、仕事のクオリティーの高さの証明だと思う」と話した。
若田さんは8月1日が46歳の誕生日。帰還後の会見で「すしとケーキを食べるのが楽しみ」と答えた。エンデバーの搭乗員から「クルー全員を招待してくれるんだろ?」と声がかかり、若田さんはすかさず「刺し身は大丈夫か?」と切り返し笑いを誘った。【西川拓、奧野敦史】
◇「抱きしめたい」--76歳母
さいたま市北区にある若田さんの実家では、母タカヨさん(76)が「本当によかった。安心した」と喜んだ。
31日夜は、集まった家族とともに、若田さんを乗せたスペースシャトルが着陸する様子をテレビ映像で見守った。1日午前1時半ごろ、若田さん本人から自宅に「どこにも問題はない。元気だよ」と短い電話があった。記者会見の映像を見ると、足取りもしっかりしていて、ほっとしたという。
タカヨさんは渡米し、若田さんと会う予定。「早く会って、『よく頑張ったね』と、感情を込めて光一を抱きしめてあげたい」と笑顔で話した。【山崎征克】
◇九大の恩師も「胸いっぱい」
若田さんの母校、九州大工学部(福岡市西区)では7月31日深夜、機械航空工学科の学生や教員ら約30人が居残ってシャトル帰還のライブ映像を見守った。無事着陸の瞬間、拍手して帰還を祝った。
「胸いっぱい」。学生時代の恩師、麻生茂教授(55)は感激の面持ちで「日本人が宇宙に長期滞在する新しい時代の幕を開けた。多くの子供が宇宙への興味を強めたはず」と話した。【阿部周一】
◇日本人、今後も続々
若田光一宇宙飛行士(46)に続き、今年12月には野口聡一宇宙飛行士(44)がロシアのソユーズ宇宙船に搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)に行き、約半年間滞在する。 また、野口さんがISS滞在中の来年2月、山崎直子宇宙飛行士(38)が米スペースシャトル「アトランティス」に搭乗し、ISSの組み立て作業に参加する。ISSで初めて2人の日本人宇宙飛行士が同時に活動する。 さらに、古川聡宇宙飛行士(45)が11年春以降、ソユーズ宇宙船でISSに行き、約半年間滞在する。【西川拓】
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若田光一さん:「きぼう」フル装備の実験OK 機器移設
ISS:「きぼう」完成…日本初の有人宇宙施設 毎日新聞 2009年8月1日 東京夕刊
【7月20日】 「きぼう」日本実験棟の完成について - 平成21年7月19日-宇宙航空研究開発機構(JAXA)

日本における初の有人宇宙施設である「きぼう」日本実験棟が完成しましたので、お知らせいたします。
この度、STS-127(2J/A)ミッションにて、「きぼう」日本実験棟船内実験室に船外実験プラットフォームを取り付け、平成21年7月19日(日)11時23分(日本時間)にその機能が正常であることを確認しました。
これにより、「きぼう」日本実験棟は船内及び船外の実験環境を有する恒久的な軌道上実験施設として完成しました。-26
参考リンク:より詳細につきましては、次のインターネットアドレスをご覧ください。
http://kibo.jaxa.jp/mission/2ja/
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html
【4月2日】 新型ロケットH2B、燃焼試験は順調に終了 今夏の打ち上げをめざす新型ロケット「H2B」の主エンジンを噴射する試験が2日、鹿児島県の種子島であった。機体の下から噴き出した白い煙は、青い海の上に瞬く間に広がり、全長約50メートルの機体よりも高く舞い上がった。- asahi.com-26
【3月17日】 ディスカバリー:打ち上げ成功 若田さん、宇宙長期滞在へ 若田光一さん(45)ら日米7人の宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー」が15日午後7時43分(日本時間16日午前8時43分)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。その後、予定の地球周回軌道に入り、打ち上げは成功した。若田さんの宇宙飛行は3度目で、日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)で約3カ月間の長期滞在に挑む。-毎日jp-26
【2月13日】 月面全体の地図作製 世界初、「かぐや」観測で! 2007年9月に打ち上げられた月周回衛星「かぐや」によるレーダー観測で、世界初となる月面すべての地形図が作製されたことが分かった。13日付の米科学誌「サイエンス」がかぐやの成果を特集、その中で発表された。-宇宙航空研究開発機構(JAXA)-国土交通省「国大地理院」-26
【2月12日】 米ロ衛星衝突 宇宙に破片飛散 地球の上空およそ800キロの軌道を回っている衛星電話用の通信衛星と、今は使われていないロシアの衛星が衝突し、壊れた機体の破片が飛び散ったとみられることからNASA・アメリカ航空宇宙局は、今後、何らかの影響があるのか調べています。-NHKニュース-26
【1月25日】 衛星搭載ロケットの空中発射システムの実用化研究始動:同システムだと「開発期間が短い」「必要な時にすぐ打ち上げる”即応型”」「地上の大がかりな施設がいらない」「打ち上げ時の地元漁業関係者らとの協議がいらない」など利点は多い。「宇宙実験システム研究開発機構」「宇宙航空研究開発機構」「三菱重工業」などが当たる。-26
【1月23日】 三菱重工業は23日、大型ロケットH2A15号機を打ち上げ、搭載した各衛星7基を無事地球周回衛星に成功。同ロケットには、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」と雷観測衛星「まいど一号」など相乗りの小型衛星7基を搭載していた。-26

