2010年のニュース

再審初公判を前に心境を話す桜井昌司さん(中央左)と杉山卓男さん(同右)=9日午前、茨城県土浦市で
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【7月9日】 布川事件 午後再審初公判 杉山さん『40年、やっと来た』 桜井さん『いよいよ始まる』 茨城県利根町布川で一九六七年八月、男性が殺害された「布川事件」で、強盗殺人罪などで無期懲役が確定し、服役後に仮釈放された桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(63)の再審初公判が九日午後一時半、水戸地裁土浦支部(神田大助裁判長)で始まる。-続きを読む-東京新聞-100
同日午前、二人はそろってスーツ姿で支部前に姿を見せた。 「いよいよ始まるというワクワク感がある」と桜井さん。
一方、「普段通りに子どもを学校に送り出してきた」という杉山さんは、少し硬い表情で、「四十年前、ここで有罪判決を受けて、やっとここにたどり着いた。裁判所には正しい目で、正しい判決を下してほしい」と話した。
弁護側は早期無罪を求める。これに対し、検察側は遺体に巻かれていた下着などのDNA型鑑定を請求し、有罪を立証する方針で全面対決になる。
事件では有力な物証がなく、捜査段階の二人の自白と目撃証言を基に有罪と認定、七八年に無期懲役が確定した。二人は九六年に仮釈放された。第二次再審請求で二〇〇五年九月、水戸地裁土浦支部が「自白は信用できない」などとして、二人の再審開始を決定した。検察側は決定を不服として争っていたが、〇九年十二月、最高裁で棄却され再審開始が確定した。 -東京新聞 |
【4月27日】 大阪母子殺害事件の死刑破棄 最高裁判決理由要旨 大阪・母子殺害事件で27日、最高裁第三小法廷が言い渡した判決理由の要旨は次の通り。-
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asahi.com(朝日新聞)-
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刑事裁判での有罪の認定にあたっては、合理的な疑いを差し挟む余地のない程度の立証が必要であるところ、状況証拠によって事実認定をすべき場合であっても、直接証拠によって事実認定をする場合と比べて立証の程度に差があるわけではないが、直接証拠がないのだから、状況証拠によって認められる間接事実中に、被告が犯人でなければ合理的に説明することができない(あるいは、少なくとも説明が極めて困難である)事実関係が含まれていることを要する。ところが、本件で認定された間接事実はこの点を満たすとは認められず、一、二審で十分な審理が尽くされたとは言い難い。
一審判決による間接事実からの推認は、被告が事件当日に現場マンションに赴いたという事実を最も大きな根拠とする。その事実が認定できるとする理由の中心は、マンション階段踊り場の灰皿に残されていたたばこの吸い殻に付着した唾液(だえき)中のDNA型が、被告の血液のそれと一致したという事実からの推認である。
この点について、被告は一審から、息子夫婦に自分が使った携帯灰皿を渡したことがあり、息子の妻が携帯灰皿の吸い殻を踊り場の灰皿に捨てた可能性があると主張していた。 吸い殻はフィルター全体が茶色く変色しており、水にぬれるなどの状況がなければ短期間でこのような変色は生じないと考えられる。吸い殻が捨てられた時期が、事件当日よりもかなり以前のことであった可能性を示すものとさえいえる。吸い殻の変色を合理的に説明できる根拠は、記録上見当たらない。
刑事裁判での有罪の認定にあたっては、合理的な疑いを差し挟む余地のない程度の立証が必要であるところ、状況証拠によって事実認定をすべき場合であっても、直接証拠によって事実認定をする場合と比べて立証の程度に差があるわけではないが、直接証拠がないのだから、状況証拠によって認められる間接事実中に、被告が犯人でなければ合理的に説明することができない(あるいは、少なくとも説明が極めて困難である)事実関係が含まれていることを要する。ところが、本件で認定された間接事実はこの点を満たすとは認められず、一、二審で十分な審理が尽くされたとは言い難い。
一審判決による間接事実からの推認は、被告が事件当日に現場マンションに赴いたという事実を最も大きな根拠とする。その事実が認定できるとする理由の中心は、マンション階段踊り場の灰皿に残されていたたばこの吸い殻に付着した唾液(だえき)中のDNA型が、被告の血液のそれと一致したという事実からの推認である。
この点について、被告は一審から、息子夫婦に自分が使った携帯灰皿を渡したことがあり、息子の妻が携帯灰皿の吸い殻を踊り場の灰皿に捨てた可能性があると主張していた。
吸い殻はフィルター全体が茶色く変色しており、水にぬれるなどの状況がなければ短期間でこのような変色は生じないと考えられる。吸い殻が捨てられた時期が、事件当日よりもかなり以前のことであった可能性を示すものとさえいえる。吸い殻の変色を合理的に説明できる根拠は、記録上見当たらない。
■堀籠裁判官の反対意見
吸い殻には携帯灰皿に入れた場合の、灰が付着した形跡も押しつぶされた形跡もない。直接階段の灰皿に捨てられたことを補強するものだ。多数意見は客観的証拠の評価を誤り、賛成できない。
被告人のアリバイに関する供述は極めてあいまいだ。犯行時刻当時どこにいたかという事実を隠していることは明らかだ。
本件では、1個だけで被告が犯人だと推認できる強力な間接事実は存在しない。しかし、事件への関与が推認できる間接事実が多数存在している。被告の犯行への関与は、合理的疑いをいれられない程度にまで立証されている。-
asahi.com(朝日新聞)
【4月06日】 毒ぶどう酒事件で菅家さん「早く再審開始を」 名張毒ぶどう酒事件で、最高裁が審理を名古屋高裁に差し戻す決定をしたことについて、足利事件の再審で無罪が確定した菅家利和さん(63)が6日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「一歩前進した。一日も早く再審開始を決定してもらいたい」と訴えた。 奥西死刑囚の再審請求が7次に及んでいることについて、菅家さんは「私は無期懲役でもつらかったのに、死刑ではなおさらで、私なら耐えられないような気がする。すごい精神力だと思う」と述べた。
(2010年4月6日21時22分 読売新聞)-
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無罪が確定し、喜びを爆発させる菅家利和さん=26日午前、栃木県宇都宮市(桐山弘太撮影)
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【3月26日】 【足利再審】謝罪の言葉かみしめ…菅谷さん、法廷では笑顔なく 「誠に申し訳なく思います」。静まりかえった法廷に裁判長の謝罪の声が響いた。宇都宮地裁で26日開かれた足利事件の再審判決公判。約18年もの間、冤罪(えんざい)を背負い続けてきた菅家利和さん(63)に無罪判決が言い渡された。そして、心待ちにしていた裁判所の謝罪。菅家さんは、その言葉をかみしめるように、裁判長に向けて頭を下げた。-続きを読む-産経ニュース-100
判決を読み上げると、佐藤正信裁判長は「本来は将来に向けて説諭するところですが」と前置きし、謝罪を始めた。「真実の声に十分に耳を傾けられず、17年半の長きに渡って自由を奪ったことにまことに申し訳なく思います」という佐藤裁判長の言葉に続き、陪席裁判官も一緒に立ち上がり深々と頭を下げた。それに応えるように、頭を下げる菅家さん。
18年間、背負い続けていた冤罪が晴れるこの日、数日間降り続いた雨も止み、太陽が顔を出した。支援者の車で宇都宮地裁へ向かう菅家さん。グレーのスーツ、胸元には布川事件で再審が決まった桜井さんから贈られたというピンクのネクタイ。前日には、逮捕前に通っていた理髪店で18年ぶりに散髪をして判決に臨んだ。 開廷前から無罪が言い渡されるのは確実だった。しかし、求めるのはあくまでも「真っ白な無罪」だ。「つまらない判決であれば、裁判長に一言いいたい」と語気強め、支援者の車に乗り込んだ。
午前10時3分、佐藤正信裁判長が開廷を告げる。「菅家利和氏は証言台へお進みください」と促され、証言台に立つ菅家さん。一礼し、まっすぐに裁判長を見据えた。
「菅家氏に対する判決を言い渡します」。佐藤裁判長の声に、2度大きくうなずく。「被告人は無罪」。法廷に響いた声に、再び大きくうなずいた。
判決理由では、冤罪を生んだDNA型鑑定を「証拠能力がない」、自白を「虚偽」とし、菅家さん側の主張を認めた。しかし、菅家さんの表情は晴れない。裁判長の謝罪にも笑顔は出ない。
裁判長の謝罪を終えて、午前10時53分閉廷。証言台から弁護側の席に戻ると、菅家さんを支えた弁護士たちが出迎えた。長年、支えてくれた仲間を前に、ようやくホッとした表情を浮かべた。-産経ニュース
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【2月12日】
足利事件無罪論告、検察が菅家さんに法廷で謝罪 栃木県足利市で1990年に4歳女児が殺害された足利事件で、無期懲役が確定し、昨年6月に釈放された菅家利和さん(63)の再審第6回公判が12日、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)であった。 検察側は「無罪が言い渡されるべきことは明らか」と述べて無罪判決を求める無罪論告を行うとともに、「17年半の服役を余儀なくし、誠に申し訳なく思う」と菅家さんに謝罪した。弁護側は最終弁論で、判決の中でこれまでの裁判の誤りを認めるよう求め、結審した。-
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菅家さんに対する謝罪は、昨年10月に宇都宮地検の幕田英雄検事正が行っているが、再審公判の法廷では初めて。無罪判決は3月26日に言い渡される。 検察側はこれまで、菅家さんの有罪の根拠となった警察庁科学警察研究所(科警研)の旧DNA型鑑定や自白の任意性について「問題なかった」との見解を示しており、この日の論告でも触れなかった。
弁護団は最終弁論で、「再審請求を棄却した(当時の)地裁の姿勢は、裁判所に対する市民の信頼を著しく失墜させた」と述べ、再審開始までの裁判所の対応を批判した。さらに、再審公判で録音テープ(92年12月8日)が再生され、取り調べを担当した宇都宮地検の森川大司検事(当時)についても、「起訴後の自白獲得が目的で、明らかに違法」と指摘。「DNA型再鑑定で無実が明らかになったことだけを理由に有罪判決破棄を求めるのは、臭いものにふたをするもの」と検察側を批判した。
最後に菅家さんが「裁判所にはどうしても謝ってほしい。
冤罪で苦しむ人が二度と出てほしくない。足利事件の真実を明らかにしてほしい」などと意見陳述した。
◆無罪論告=論告は、刑事裁判の証拠調べが終了後、検察官が求刑に先立ち、裁判で立証した犯罪事実などに関して意見陳述するものだが、被告が無実と判明した場合は無罪判決を求める。富山県で2002年に婦女暴行容疑などで男性が誤認逮捕された「氷見事件」では、受刑後に真犯人が判明し、検察側が再審で無罪論告を行い、07年に男性の無罪が確定した。(2010年2月12日14時19分 読売新聞)-
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刑事補償の決定を受け「雪冤(せつえん)成る」などと書かれた紙を掲げる元被告の遺族・小野新一さん(右)ら=4日午前9時37分、横浜市中区、高橋雄大撮影

刑事補償の決定を喜ぶ(左から)佐藤博史弁護士と元被告の遺族・小野新一さん、斎藤信子さん=4日午前、横浜市中区、高橋雄大撮影 |
【2月4日】 横浜事件、無罪の判断 地裁、元被告に刑事補償認める 戦時下最大の言論弾圧とされる「横浜事件」の再審で、有罪か無罪かを判断せずに裁判を打ち切る「免訴」判決を受けた元被告5人について、横浜地裁は4日、刑事補償を認める決定をした。5人の補償総額は遺族が請求した通りの約4700万円。大島隆明裁判長は「治安維持法の廃止など免訴にあたる理由がなければ、無罪判決を受けたことは明らか」と述べ、実質的な「無罪」と判断した。
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再審で無罪判決が言い渡された場合と同様に、今回の補償決定は官報や新聞に公示される。1986年に初めて再審請求して以来、初めて司法により元被告の名誉回復が図られる。最高裁によると、免訴判決後に刑事補償が認められたこれまでのケースは「把握していない」という。検察側は抗告しないとみられ、決定は確定する見通し。
認められたのは、いずれも故人で、元中央公論社出版部の木村亨さん▽元改造社編集部の小林英三郎さん▽旧満鉄調査部員の平舘利雄さん▽元古河電工社員の由田浩さん▽元改造社編集部の小野康人さん。5人は治安維持法違反で45年に有罪判決を受けた。
刑事補償法は、法の廃止や大赦などの免訴となる理由がなければ無罪判決を受けたと認められる場合には、補償金を支払うと定めている。
決定は、神奈川県警特別高等課(特高)の当時の捜査について「極めて弱い証拠に基づき、暴行や脅迫を用いて捜査を進めたことは、重大な過失」と認定。検察官も「拷問を見過ごして起訴した」、裁判官も「拙速、粗雑と言われてもやむを得ない事件処理をした」としたうえで、「思い込みの捜査から始まり、司法関係者による追認により完結した」と事件を総括した。
事件の発端のひとつは、特高警察が42年の富山県泊町(現・朝日町)での会合を、「日本共産党の再建準備会」とみなしたことだった。決定はこの会合について「遊興の会合だった可能性が高く、再建のための会議という事実は認定できない」とした。
昨年3月に横浜地裁であった4次の再審判決を担当したのは、今回の決定と同じ大島裁判長だった。その判決の中で、刑事補償の請求があれば実質的な無罪判断を出す可能性を示唆していた。(波戸健一、二階堂友紀)
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【1月23日】
足利事件再審、元検事は謝罪せず 菅家さん「一生許さない」 栃木県足利市で1990年、4歳の女児が殺害された足利事件の再審第5回公判は、22日午後も宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で続き、無期懲役が確定した後に釈放された菅家利和さん(63)の取り調べを担当した宇都宮地検の森川大司元検事(62)の証人尋問を実施した。菅家さんは「謝ってください」と直接求めたが、元検事は謝罪に応じなかった。-
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【1月22日】
足利事件:再審公判 聴取テープ再生 「かかわっていない」菅家さん否認 栃木県足利市で90年、4歳女児が殺害された「足利事件」で無期懲役判決を受け、昨年6月に釈放された菅家利和さん(63)の再審第4回公判は21日午後も、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で審理が続き、菅家さんが検事の取り調べに否認する様子を録音したテープが再生された。-
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毎日jp-
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足利事件を否認したのは1審公判中の92年12月7日分。足利市内で起きた別の2件の女児殺害事件について、処分を決めるための取り調べとみられる。森川大司(だいじ)・宇都宮地検検事(当時)が「もう一回くらい聞いておこうかと思って」と切り出すと、菅家さんは「全然かかわっていません」とはっきりした口調で答え、足利事件を含む3件すべてを否認。「今までうそをついてすみませんでした」と謝った。検事が足利事件の容疑を認めた理由を問うと「殴られたり、けられたりするんじゃないかと怖い感じがした」「警察の人が『裁判の時はちゃんと話すんだぞ』と言うから」と説明した。事件当日の行動も詳細に語った。
否認後、検事は菅家さんが女児を連れ去ってから殺害するまでの経緯を詳しく供述していることを指摘。菅家さんは「どうやったか分からないから、適当と言ったら悪いんですけど、そういうふうに話しました」と釈明した。検事が「適当ならそこまで詳しい説明をしなくていいと思う。女児が靴下をはいていたかなど、君が『覚えていない』と説明したこともある」と問うと、菅家さんは涙声で「何回言われても分かりません」と答えた。 これに先立ち、足利事件の公判約1週間前となる92年2月7日分のテープでは、検事が別の女児殺害事件を含めた菅家さんの自白に「君の説明では、いくら子供でも誘いに乗るとは思えない」と疑問を投げかける場面もあった。22日は否認の翌日に再び足利事件を認める92年12月8日分の再生と、森川元検事の証人尋問がある。【吉村周平、安高晋】
◇「自分の声、つらい」
「どうしてあんなことをしゃべったのか。自分の声を聞くのはつらい」。宇都宮地裁で21日あった足利事件再審第4回公判。6時間に及ぶ取り調べ録音テープを聞いた菅家利和さんは、18年前の記憶を鮮明によみがえらせた。公判後の会見では感情を高ぶらせつつも「無実を分かってもらうために再生してもらった」と複雑な胸中を明かした。 テープには、事件への関与をただす森川大司・宇都宮地検検事(当時)と、身に覚えのない追及に言葉を詰まらせ、すすり泣く菅家さんのやりとりが記録されていた。 別の女児殺害事件で、否認から再び「自白」に転じる場面になると、法廷の菅家さんは体調不良を訴え、一時席を外した。「本当は聞きたいと思っていなかった」と苦しみを語る。
逮捕後、足利事件を初めて否認した92年12月7日の取り調べ。「全然かかわっていません。絶対言えます」。精いっぱい答えた。だが、検事に「裁判所(初公判)では認めたでしょ」「なぜ?」「弁護士さんにはなんと説明していた?」と詰め寄られ、沈黙した。
菅家さんは「検事は『正直に話してくれ』と言うが『やった』と言うまで『そうか』と言って(解放しては)くれない」と厳しい表情を見せた。 22日は森川元検事の証人尋問がある。「言いたいことは山ほどある。なぜ犯人にしたのか。(彼も)私が無実だと知っている。絶対に許さない」と語気を強めた。【岩壁峻、松本晃】
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■解説
◇自白に頼る立証、危うさ浮き彫り
足利事件の再審公判で菅家利和さんの取り調べ録音テープが再生されたのは、DNA鑑定とともに有罪判決の決め手となった「自白」の経過を検証し、冤罪(えんざい)の原因を解明するためだ。法廷では、菅家さんが「犯人ではない」と話したり、取り調べた検事自身が供述内容に疑問を抱く場面が再生された。テープは、改めて自白に頼る立証の危うさを浮かび上がらせている。 取り調べは足利事件とは別の女児殺害事件2件について聴こうとしたものだが、質問は足利事件にも及んだ。検事が怒鳴る場面はなく取り調べは穏当といえる。しかし、菅家さんは頻繁に泣き言葉に詰まる。別の女児殺害事件をいったん否認し、直後に問いただされ再び自白するような反応も見せている。検事の追及に迎合してしまう様子がうかがえる。
宇都宮地検は「しゃがんでいた女児に声をかけた」などと供述がパターン化していることに気付き、別の2事件で菅家さんを不起訴処分にした。それなのにDNA鑑定があった足利事件では、自白が虚偽と判断されることはなかった。 虚偽自白が生まれる過程をたどったテープ再生は、取り調べ全過程の録音・録画(可視化)論議に影響を与えるだろう。22日の公判では、当時取り調べた検事が証人尋問に臨む。冤罪防止に向け、捜査関係者や裁判所はそのやりとりを教訓としていくべきだ。裁判員として被告を裁く可能性がある国民全員も重く受け止める必要がある。【安高晋】
【関連記事】
足利事件:92年2月7日の地検聴取テープ(2)
足利事件:91年12月20日の県警聴取テープ
足利事件:92年12月8日の地検聴取テープ(4)止
足利事件:92年12月7日の地検聴取テープ(3)
足利事件:92年1月28日の地検聴取テープ(1)
2009年のニュース
【12月16日】
42年前の「布川事件」再審開始決定 無罪の公算大 1967年に茨城県利根町布川(ふかわ)で大工の男性(当時62)が殺害されて現金が奪われた「布川事件」で、最高裁第二小法廷(竹内行夫裁判長)は強盗殺人などの罪で無期懲役刑が確定した後、裁判のやり直しを求めた桜井昌司さん(62)と杉山卓男さん(63)=いずれも96年に仮釈放=の再審を認める決定をした。事件発生から42年を経て、再審公判が水戸地裁土浦支部で開かれることになった。-
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asahi.com(朝日新聞)-
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再審決定を受け、記者会見に臨んだ桜井昌司さん(左)と杉山卓男さん=15日午後6時22分、東京・霞が関の司法記者クラブ、杉本康弘撮影
第二小法廷の決定は14日付。再審開始を維持した東京高裁の判断に誤りはないとして、「再審を認めるための明らかな新証拠がない」という検察側の特別抗告を棄却した。再審が認められるまでの審理で、有罪の根拠となった証拠の価値が揺らいでいることから、2人は再審で無罪となる公算が大きい。
事件では、桜井さんと杉山さんを犯行に直接結びつける証拠が捜査段階の「自白」のほかになく、2人の自白とアリバイ主張、「犯行時間帯のころに現場近くで2人を見た」という目撃証言などの信用性が争点になっていた。 78年に最高裁で確定した有罪判決は自白の信用性を認め、2人が被害者の口に下着を押し込み首に布(下着)を巻き付けたうえ、のどを両手で強く押さえて殺害したと認定した。これに対し、再審請求審では弁護側が捜査資料を詳細に検討。「殺害方法が自白と異なる」という分析結果をまとめた鑑定書などを新証拠として提出し、裁判のやり直しを求めた。
水戸地裁土浦支部は05年9月の決定で(1)首を手で押さえた所見は認められず、下着で絞めた可能性が高い(2)首を絞めたのが先で、その後から口に下着が詰められた合理的疑いがある――と判断。「自白は核心部分で実際の遺体の状況と矛盾する可能性が高く、信用性が揺らいでいる」と述べて再審開始を認めた。
検察側は即時抗告したが、08年7月の東京高裁決定は、検察側が再審請求の段階で初めて開示した、新たな目撃者の「事件現場で見た男は杉山さんらではない」とする供述調書なども考慮し、目撃証言の信用性について「重大な疑問がある」と判断。2人の自白に食い違いがある点などについても、「実際には体験したことではないため違いが生じた疑いがあり、秘密の暴露もない」などと述べ、再審開始の判断を維持していた。
「足利事件」に続く今回の再審決定で、死刑または無期懲役が確定しながら再審が認められた戦後の重大事件は7件となる。足利事件より前の再審開始事件は、すでに無罪が確定している。桜井さんと杉山さんは、足利事件で無期懲役が確定した菅家利和さん(63)と同様、捜査段階の自白について「強要された」と主張しており、再審開始は取り調べの全過程の録音・録画(全面可視化)の導入に向けた取り組みにも影響を与えるのは必至だ。(中井大助)-
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【12月15日】
広島の殺人放火:求刑死刑、2審も無罪 自白信用性を否定 広島市西区で01年、保険金目的で母と2人の娘を殺害したとして殺人や現住建造物等放火などの罪に問われ、1審・広島地裁で無罪判決を受けた中村国治被告(39)の控訴審判決が14日、広島高裁であり、楢崎康英裁判長(現山口家裁所長)は「被告の犯行と認定するには合理的疑いが残るため無罪とした…」-
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「被告の犯行と認定するには合理的疑いが残るため無罪とした原判決が相当」と1審判決を支持して、検察側の控訴を棄却した。最高裁などによると、78年以降で死刑求刑された裁判で1審(再審を除く)、控訴審と引き続き無罪になったのは3例目。
自白調書の信用性が最大の争点だった。判決では「『(放火時に)灯油をまいた』と自白しているのに、ズボンなどから油成分が検出されておらず、自白の信用性に疑問が生じる」として信用性を否定した。中村被告が実妹にあてた犯行をほのめかす手紙が証拠採用されたが、「手紙などから自白への疑問が解消されるわけではない」と判断した。
検察側は妹への手紙について「犯人でなければ書けない心の動きが記されていて、自白の信用性を裏付ける」と主張。弁護側は自白調書について「信用性が格段に劣る」と無罪を主張していた。
中村被告は01年1月17日午前3時ごろ、母の小夜子さん(当時53歳)方で小夜子さんを絞殺し、さらに放火して2階で寝ていた長女彩華ちゃん(同8歳)と次女ありすちゃん(同6歳)を焼死させ、3人の生命保険金など約7300万円をだまし取ったとして起訴された。1審の広島地裁は「疑わしい事情は多くシロではなく灰色だが、クロとは断定できない」として無罪を言い渡した。
広島県警の永井覚刑事部長は「必要な捜査は尽くしたと考えている」、広島高検の津熊寅雄次席検事は「検察官の主張が認められず、遺憾だ。判決内容を検討して今後の対応を決めたい」とそれぞれコメントを出した。【寺岡俊】 毎日新聞 2009年12月15日 東京朝刊
【10月29日】 「DNA型、一致しない」飯塚事件で弁護団が再審請求 福岡県飯塚市で92年2月、小学1年の女児2人が殺害され遺体が山中に捨てられた「飯塚事件」で、殺人と死体遺棄などの罪で死刑が確定、執行された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚(執行時70歳)について、その妻(62)は28日、「当時の鑑定は未熟で、元死刑囚と真犯人のDNA型、血液型は一致しない」として福岡地裁に再審請求した。飯塚事件は、すでに再審が始まった「足利事件」と同じ方法のDNA型鑑定が証拠の一つとなっていた。-
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飯塚事件では、真犯人の血液などの試料はすべて捜査段階の鑑定で使い切られ、真犯人の試料を最新の方法で鑑定することはできない。弁護団は残されていた元死刑囚の衣服などの鑑定を、足利事件のDNA型再鑑定を手がけた筑波大学の本田克也教授に依頼。本田教授はそこから新たに採取した毛髪などを鑑定し、さらに捜査段階の鑑定方法を検証した。
再審請求書では、捜査段階の鑑定で一致したとされた元死刑囚と真犯人のDNA型「16―26型」について、当時の鑑定写真を検証すると、元死刑囚の型は「16―27型」と判断すべきだと指摘。改めて実施した元死刑囚の毛髪の鑑定でも真犯人とは型が異なるとし、当時の鑑定について「特定の型を正確に識別できるレベルに達しておらず、証拠能力を持たない」と主張した。
さらに、確定判決がB型と認定した真犯人の血液型も、当時の鑑定を検証すると「AB型」だと主張。元死刑囚がB型だったことから、「元死刑囚は無実である」とした。
元死刑囚は容疑を一貫して否認していたが、一、二審ともDNA型鑑定の結果だけでなく、(1)遺体発見現場付近で元死刑囚の車と同じ車種の車を目撃したとする証言(2)女児の服に付いていた繊維が元死刑囚と同車種のシートの繊維とほぼ一致(3)元死刑囚の車から被害者と同じ血液型の血痕が検出された、などの証拠を総合評価し、死刑もやむを得ないと判断。最高裁判決も元死刑囚の上告を棄却した。
弁護団によると、今回再審が認められれば死刑執行後としては初のケースになる。
◇
〈飯塚事件〉 福岡県飯塚市で92年2月20日、登校中の小学1年生の女児2人が行方不明になり、翌21日に2人の遺体が約30キロ離れた国道沿いの雑木林から見つかった。約2年半後の94年9月、県警は被害者と同じ校区に住む久間三千年元死刑囚を死体遺棄容疑で、同10月に殺人容疑で、それぞれ逮捕。久間元死刑囚は捜査段階から無罪を主張したが、99年9月の福岡地裁判決は死刑を選択。福岡高裁(01年10月)、最高裁(06年9月)も一審を支持し、08年10月に死刑が執行された。
◇
〈死後再審〉 再審請求は、刑事訴訟法上「無罪を言い渡すべき明らかな証拠を新たに見つけた」などの理由があれば可能。有罪判決を受けた被告が死亡したときは、その遺族が請求でき、死者である元被告の名誉回復の手段として機能する。「徳島ラジオ商事件」では、夫殺しの罪に問われ、懲役刑が確定した女性が病死後に史上初めて死後再審が開始。徳島地裁は85年、無罪判決を言い渡した。-
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【10月22日】 「検察、絶対許さぬ」菅家さん冤罪の傷深く 証拠請求の多くが認められ「予想以上」と喜ぶ弁護団の笑顔と対照的な厳しい表情――。 宇都宮地裁で21日に始まった足利事件の再審初公判。閉廷後の記者会見で、菅家利和さん(63)は最後まで笑みを見せず、「絶対に許せない」と、自白を強要した検察官へのいまだに消えない怒りを口にした。事件の真相がどこまで解明されるか注目される再審裁判だが、冤罪被害者が受けた〈傷〉の深さが改めて浮き彫りとなった。-
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足利事件の再審初公判を終え、記者会見する菅家利和さん(21日午後、栃木県庁で)=田中秀敏撮影
◆弁護団は証拠調べ「評価」◆ 「弁護側として非常に高く評価できる公判だった」
栃木県庁で午後5時過ぎから行われた弁護団の会見。佐藤博史弁護士は、隣に座る菅家さんに笑顔を向けたが、菅家さんは小さくうなずいただけで、厳しい表情を崩さなかった。 弁護団は、佐藤正信裁判長が謝罪などの意思があることを示した点を、「予想以上」と評価。弁護側の推薦人としてDNA再鑑定を行った本田克也・筑波大教授の証人尋問が認められた点や、弁護側が証人尋問を求めていた福島弘文・科学警察研究所(科警研)所長に対し、検察側も証人請求したことについても、「予想外」という言葉を連発して喜びを表現した。
だが、笑みがこぼれる弁護団と対照的に、菅家さんは時折うつむき、唇をかみしめていた。入廷前は、「頑張ってみます」と笑顔を見せたが、約7時間に及ぶ公判を経て臨んだ会見での表情は終始、硬かった。
菅家さんは、1審以来となる宇都宮地裁の感想を求められると、「(当時は)最初から最後まで犯人扱いされた。胸くそが悪かったのを思い出した」と怒りをあらわに。自白を迫った検察官に質問が及ぶと、「今、一番許せないのは検察官」と語気を強め、「絶対に許さない」と、机をたたきながら声を荒らげた。
一方、検察側は閉廷後、宇都宮地検の高崎秀雄次席検事が報道陣の取材に応じ、検察側が不要と主張した弁護側の証拠請求が採用されたことについて、「裁判所が判断されること。コメントは差し控える」と淡々と語った。 公判では、佐藤裁判長のほか、検察側も冒頭陳述で「菅家さん」と呼んだ。高崎次席検事は「迷惑をかけたという認識があり、人道的な観点からも『菅家さん』とした」と説明した。
◆獄中の手紙朗読に涙◆
「誤解を払いたい」「みんなに会いたい」「面会に来てほしい」――。午後の公判では確定審の証拠調べが引き続き行われ、菅家さんが獄中から家族に送った14通の手紙が朗読された。
菅家さんは、弁護側の主張を真っ向から否定する検察側の発言に、時折、厳しい視線を投げかけていたが、身の潔白を訴える自らの手紙が読み上げられると、眼鏡を外し、涙がこぼれる顔を手で覆った。
この日、じっと法廷でのやりとりに耳を傾けていた菅家さんが、突然、発言を求めたのは公判終了間際。佐藤正信裁判長が、当時の取り調べ検事の証人尋問に触れないまま閉廷を告げた時、手を挙げ、裁判長が許可する間もなく立ち上がった。「(当時の)検事を出廷させて下さい」。強く訴える菅家さんに、佐藤裁判長は少し驚いた表情を見せ、「意見として記録します」と答えて閉廷した。 (2009年10月22日01時39分 読売新聞)
【10月21日】
DNA鑑定者を証人尋問へ…足利事件再審 栃木県足利市で1990年、4歳女児が殺害された足利事件で、無期懲役が確定後に釈放された菅家利和さん(63)の再審初公判は21日午後も宇都宮地裁で行われた。-
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YOMIURI ONLINE-
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佐藤正信裁判長は、焦点となっていた証拠調べについて、弁護側が求めたDNA型再鑑定人2人の証人尋問を認めた上で、取り調べを録音したテープの提出を検察側に命じた。検察側も無罪を認めた再審公判で、有罪判決を下した裁判の証拠を詳細に調べるのは極めて異例だ。 検察側は冒頭陳述で、「菅家さんは犯人ではない」と述べ、早期の無罪判決を求めた。
これに対し、弁護団は、逮捕の決め手になった科学警察研究所(科警研)のDNA鑑定が誤りだったことを証明するため、再審請求即時抗告審で、検察側推薦人としてDNA型再鑑定を行った鈴木広一・大阪医科大教授、弁護側推薦で鑑定した本田克也・筑波大教授、福島弘文・科警研所長の証人尋問を請求した。 検察側は、鈴木教授が作成した鑑定書を除く証拠調べを「不必要」と主張したが、佐藤裁判長は鈴木、本田両教授の証人尋問を11月24日の第2回公判で行うことを決めた。検察側は「(本田教授の鑑定に)反論する必要がある」として、急きょ福島所長の証人尋問を求め、第3回公判以降に実施される見通しとなった。
一方、弁護側が法廷での再生を求めていた菅家さんの取り調べ録音テープについて、佐藤裁判長は「採否判断のため」として提出命令を出した。テープの中身を確認した上で、証拠採用するかどうか決める。当時の取り調べ担当検事の証人尋問については触れなかった。
閉廷後、栃木県庁で記者会見した佐藤博史・主任弁護人は「裁判所の意向は、我々が求めてきた誤判原因の究明と重なる。裁判所として最大限のことをしてくれた」と高く評価。録音テープの提出命令については「証拠決定をする前提として、裁判所が非公開で調べるのだから、(証拠)採用することが前提だろう」と期待を寄せた。
菅家さんは「当時の取り調べ担当検事を法廷に出してほしい。真っ白な無罪になりたい」と強い口調で訴えた。
(2009年10月21日21時44分 読売新聞)
【10月5日】
足利事件:地検検事正が菅家さんに謝罪 検察幹部で初 栃木県足利市で90年、4歳女児が殺害された足利事件で、宇都宮地検の幕田英雄検事正は5日、再審開始が決まった菅家利和さん(62)と地検庁舎で面会し、謝罪した。検察幹部が菅家さんに直接謝罪するのは初めて。また、地検は足利事件とは別の女児殺害2事件で、菅家さんが宇都宮地検などに取り調べを受けた際の録音テープの複製を弁護団に開示した。弁護団は具体的な内容はメディアなど外部に明かさない方針。-
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毎日jp-
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栃木県足利市で90年、4歳女児が殺害された足利事件で、宇都宮地検の幕田英雄検事正は5日、再審開始が決まった菅家利和さん(62)と地検庁舎で面会し、謝罪した。検察幹部が菅家さんに直接謝罪するのは初めて。また、地検は足利事件とは別の女児殺害2事件で、菅家さんが宇都宮地検などに取り調べを受けた際の録音テープの複製を弁護団に開示した。弁護団は具体的な内容はメディアなど外部に明かさない方針。
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面談に訪れた菅家利和さん(左端)に一礼する幕田英雄・宇都宮地検検事正(右)。中央は佐藤博史弁護士=宇都宮市で2009年10月5日午前8時55分、内藤絵美撮影 |
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◇取り調べ録音テープ、弁護団に開示
菅家さんは午前9時前に到着。幕田検事正は「宇都宮地検まで(足を)お運びいただきありがとうございます」と声を掛けた。謝罪する場面は報道陣に公開しなかった。
地検によると、幕田検事正は「無実の菅家さんを起訴し、長年にわたって服役させ、苦痛を与えたことを大変申し訳なく思っています」と謝罪。菅家さんは「二度と私と同じようなこと、苦しみがあってはならない」と伝えたという。菅家さんは取材に「お会いして少し自分の気持ちも抑えることができた。許す気持ちになりました」と述べた。
栃木県警の石川正一郎本部長は6月、菅家さんに直接謝罪している。
開示された録音テープは、120分テープに複製された宇都宮地検分12本と栃木県警分3本の計15本。この日、宇都宮地裁で21日始まる再審に向けて開かれた弁護団や地検などの三者協議の後に手渡された。
録音テープには菅家さんが別の2事件について「自白」から否認に転じるやりとりが録音されているとみられる。弁護団は、菅家さんが足利事件で虚偽の自白を強いられた手掛かりになるとして、録音テープを再審公判で証拠申請する方針。【吉村周平】
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毎日新聞 2009年10月5日 11時35分(最終更新 10月5日 14時19分)
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【8月13日】
冤罪「ごめん」で済むなら…富山の被害者が本 富山県氷見市で2002年に起きた婦女暴行・同未遂の冤罪事件の被害者、柳原浩さん(42)や支援者らが、当時の不当な捜査などを指摘した本「『ごめん』で済むなら警察はいらない――冤罪の『真犯人』は誰なのか」が12日、出版された。
柳原さんとルポライターの鎌田慧さんが捜査の問題点を語り合う対談をメーンに収録。事件現場の足形が柳原さんの足の大きさと違うのに見過ごされた点などが取り上げられている。弁護人や支援者らは、栃木県足利市で1990年に起きた足利事件などにも触れ、自白偏重の警察の取り調べを批判している。
柳原さんは、国や県、取り調べをした警察官や検察官を相手に国家賠償請求訴訟を起こしており、同日、富山市で開いた記者会見で「何年かけても訴訟を戦い抜くぞという思いを込めた。警察は間違いを犯すということを全国の皆さんに知ってほしい」と話した。(2009年8月13日01時59分 読売新聞)-
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【6月23日】
「松本サリン事件」警察やメディアの犯人視 苦難乗り越える家族描く 長野県松本市の住宅地で、オウム真理教が起こした松本サリン事件からこの6月で15年。フジテレビは、当時犯人扱いを受けた被害者・河野義行さんの体験を描いていく実録ドラマ「妻よ!松本サリン事件 犯人と呼ばれて…家族を守り抜いた15年」を26日午後9時から放送する。ドラマ撮影が行われていた松本を訪ねた。 (井上幸一)
同事件を題材とした映像作品としては、映画「日本の黒い夏 冤罪(えんざい)」(熊井啓監督、2000年)があるが、本格的にテレビドラマ化されるのは初めて。河野義行さんを石黒賢、事件で意識不明に陥り、寝たきりになった妻・澄子さん(昨年8月に60歳で死去)を松下由樹が演じ、インタビューや、過去に放送されなかった取材映像、妻への思いをつづった四冊のノートなどドキュメンタリー部分を融合させるスタイルとなる…
続きを読む-東京新聞
【6月23日】
【足利事件】再審開始、23日に決定へ 東京高裁が通知 栃木県足利市で平成2年、4歳の女児が殺害された足利事件で無期懲役が確定し、
再審請求中に釈放された菅家利和さん(62)の
再審請求即時抗告審で、東京高裁(矢村宏裁判長)は16日、再審開始の可否を23日に決定することを関係者に伝えた。再審開始を認めるとみられる-
産経ニュース -
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【6月17日】
足利事件:栃木県警本部長が菅家さんに直接謝罪 90年に4歳女児が殺害された足利事件で、栃木県警の石川正一郎本部長は17日、冤罪(えんざい)の可能性が強まったとして釈放された菅家(すがや)利和さん(62)と宇都宮市の県警本部で面会し、「菅家さん、長い間、つらい思いをさせましたことを心からおわび申し上げます」と謝罪した。捜査幹部が菅家さんに直接謝罪するのは初めて。-
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足利事件:菅家さん17年半ぶり釈放 検察など厳しく批判
【6月6日】
飯塚事件、再審請求へ DNA新証拠提出目指す 福岡県飯塚市で1992年、女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑が確定、昨年10月に執行された久間三千年元死刑囚=当時(70)=の遺族が今秋にも再審請求(死後再審)する方針を固めたことが5日、弁護団への取材で分かった。弁護団は菅家利和さん(62)の再審無罪が確定的となった足利事件と同様、DNA型鑑定をめぐる新証拠の提出を目指す
弁護団によると、飯塚事件は足利事件とほぼ同時期に、同じ「MCT118」という検査法で、DNA型鑑定が実施された。被害者の遺体に付いた血液と元死刑囚のDNA型が一致したとされ、確定判決の根拠の一つとなっている。
血液は残っておらず、足利事件のようにDNA型を再鑑定することはできない。ただ血液から抽出された犯人のものとされるDNA型はMCT118の「16-26」タイプで、元死刑囚の遺族のDNA型と比較するなどして誤りを見つける。
「16-26」タイプは足利事件の旧鑑定で、被害者の衣服に残った体液や菅家さんのDNA型とされたが、再鑑定では異なる結果となった。
確定判決によると、元死刑囚は92年2月、飯塚市内の路上で小学1年の女児2人を車に乗せて誘拐し、首を絞めて殺害するなどした。94年の逮捕以降、一貫して無実を訴えていた-
中日新聞-
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【6月5日】
警察・検察はお墓に出向くか 足利事件17年ぶり釈放 また冤罪事件である。
1990年5月に栃木県足利市で女児が殺害され事件で無期懲役が確定し、千葉刑務所に服役していた菅家利和さん(62)が釈放された。
逮捕のキメ手とされたDNAを再鑑定した結果、女児の肌着に残っていた体液の型と菅谷さんの型が一致せず、「無罪を言い渡す明らかな証拠の発見があった」として、刑の執行を停止したのだ
事件発生の翌91年12月に逮捕、勾留されてから17年半。釈放された菅谷さんは記者会見で次のように語った。
「間違ったでは済まない。警察や検察は絶対に許しません。ショックで亡くなった父とずっと苦しんできて2年前に亡くなった母のお墓に出向き絶対に謝ってもらいたい」
冤罪事件の恐ろしさ、司法のあるべき姿について取り上げた…J Castテレビウオッチ-
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【6月4日】
足利事件 東京高検は09年6月4日、女児の衣服に残った体液のDNA型が菅家受刑者の型と不一致だったとする再鑑定結果を検察側が受け入れ… 足利事件のすべて -田村のホームページ-
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【6月4日】
足利事件「慎重に判断した」 担当元裁判官-足利事件で無期懲役がいったんは確定した菅家利和さん(62)が釈放され、再審開始が決定される見通しになったことについて、有罪とした判決や決定に関与した元裁判官は4日、取材に対し「慎重に判断した結果だった」などと話した。-
47 NEWS-
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【6月4日】
足利事件:
菅家受刑者釈放へ「無罪可能性高い」東京高検 栃木県足利市で90年、4歳女児が殺害された「足利事件」で無期懲役が確定し服役中の菅家(すがや)利和受刑者(62)について東京高検は4日、再審開始決定を待たずに釈放すると発表…
毎日jp-
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【6月4日】
足利事件:DNA型鑑定事件 関連証拠の保存指示…最高検 菅家さんを釈放した異例の事態を受け、最高検は4日、足利事件と同時期にDNA型鑑定した事件について、被害者の着衣など関連証拠を保存するよう全国の地検に指示する方針を明らかにした。再審請求が出た場合に備えるためという。-
毎日新聞 2009年6月4日-
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足利事件:鑑定人が改訂版提出
【5月9日】
足利事件 DNA不一致 「早く刑務所出たい」 菅家受刑者 弁護士に涙流し 最先端の科学捜査とされ、最高裁も証拠能力を認めたDNAの鑑定結果が覆った。19年前、栃木県で女児が殺害された足利事件。再審開始を大きく引き寄せたのも科学技術の進展だった。「無罪の決定的証拠だ」。東京高裁から8日、再鑑定結果を通知された弁護団は顔を紅潮。無実を訴え続けた菅家利和受刑者(62)も裁判のやり直しに希望をつなげた。
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西日本新聞-
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【2月15日】
高知白バイ事件 一条の光 検察審査会の議決片岡晴彦さんが、加古川刑務所に収監されているので、動きの止まっていた高知白バイ事件が、動いた。1月21日、検察審査会が、高知地方検察庁に対し、「本件不起訴処分は不当である。」と議決したのである。ずっと暗い司法のトンネルの中をくぐってきた片岡さんは、初めて一条の光を見た思いだろう。「支援する会」の人たちも「11名の審査委員の良識と勇気」に感謝している。-
JAN JANニュース 高知白バイ事件に関するニュース
足利事件(2009年6月4日)
1990年5月、栃木県足利市のパチンコ店に父親と来ていた保育園女児=当時(4)=が行方不明になり、近くの河川敷で遺体が見つかった。県警は91年12月、店の客だった菅家利和(すがや・としかず)受刑者(62)を逮捕。菅家受刑者は一審途中から無罪を主張。物証が乏しく、自白やDNA鑑定の信用性が争点となった。最高裁は2000年、一、二審に続きDNA鑑定の証拠能力を認め、無期懲役が確定。再審請求は宇都宮地裁が08年に棄却し、即時抗告を受けた東京高裁が職権でDNA型の再鑑定を実施していた…47 NEWS
東京高検は09年6月4日、女児の衣服に残った体液のDNA型が菅家受刑者の型と不一致だったとする再鑑定結果を検察側が受け入れ、再審開始を容認する意見書を東京高裁に提出した。これで、受刑者の再審が始まることが決定的となり、90年5月12日の事件発生から19年余り、再審で無罪となる公算が強くなった…田村のホームページ
足利事件-Yabusaka moo.jp 真実ちゃん事件が起こる前の1979年と1984年に、足利市内で似たような事件が起こっており…
<万弥ちゃん誘拐殺人事件>と<有美ちゃん誘拐殺人事件>がともに未解決…
冤罪事件 1
富山連続婦女暴行冤罪事件-Wikipedia-
2002年4月15日に起きた婦女暴行未遂容疑を始めとした2件の容疑において…
08.12.05
冤罪で苦しんだ、那須隆さん(84)さんが今年1月24日、弘前市内の病院で亡くなっていたことが解った。1949年に起きた弘前大教授夫人殺害事件の犯人として逮捕され、無罪を主張したが有罪判決を受け服役。事件から20年立ってから真犯人が現れて再審無罪となるまで苦しんだ過去を語ることなく読書にふける日々を送っていたという。-33
当時14歳、「逆転無罪」
(07.5.15)地裁所長襲撃事件で自白誘導の疑い:奪われた時間を返して!§04年2月16日夜発生。鳥越さんを転倒させて、約6万3000円をを強奪、腰の骨折るなどの重傷を負わせたとして、少年と、少年の兄(20)(当時16歳)、13歳の少年(17)が逮捕、補導され、その後、会社員(32)と建設作業員(29)も逮捕された。少年は捜査段階で自白し、侵審判で否認に転じたが、大阪家裁は昨年3月、自白の信用性を認め保護処分を決定、少年は抗告していた。14日大阪高裁で抗告審決定で、強盗致傷の非行事実を認めた家裁決定を取り消し、審理を家裁に差し戻した。これは刑事裁判の逆転無罪判決に相当する決定で、少年は「不処分」となる公算が大きい。
14日、事実上の逆転無罪を受けた当時14歳の少年(18)は、弁護士らとともに記者会見、捜査機関(住吉署)の捜査へのいかりをあらわにし、「奪われた時間を返して」と訴えた。少年には、共犯として逮捕された兄(20)がいる。中等少年院送致となり、退院後、処分取り消しを求め係争中。
少年は住吉署で取り調べを受けた際、髪を捕まれたり、机をたたかれたりして、自白を強要され、「取り調べが恐かった。早く調べが終わって欲しかった。」とそのときの、意をのべた。少年は「やってはいないことを無理矢理言わされ、親や他の人に迷惑をかけたことが、本当につらかった」と胸の内を吐露した。少年は今年、定時制高校を退学し、現在は清掃会社で働いている。
誤認逮捕
(06.6.29)警視庁、誤認逮捕。10ヶ月拘置§05年6月東京都内で起きたひき逃げ事件で神奈川県の塗装工を逮捕。その後その後誤認逮捕とわかり同塗装工を釈放、謝罪。裏付け捜査が不十分であったことを認める。
冤罪事件 2
「自白調書」疑惑
1998年10月 愛媛県宇和島市の窃盗事件
(吉田町の男性を窃盗容疑で逮捕。男性は当初否認していた
が自供。公判中に真犯人が判明し、2000年に無罪判決)
2002年03月 富山県の婦女暴行事件
(氷見市の男性を婦女暴行容疑で逮捕。男性は任意の取り調べ
中に自供し、実刑が確定。出所後の07年1月、真犯人が判明)
2002年07月 愛知県豊川市の男児殺害事件
(元トラック運転手を殺人容疑で逮捕。06年の判決は、「自白の
信用性に疑問がある」として、無罪判決。検察側が控訴中
2004年02月 元大阪地裁所長襲撃事件
(運転手2人を強盗致傷罪で起訴。06年の判決は、「共謀を認
めた少年の供述はは捜査官の誘導」と認定、無罪。検察側が
控訴中
2004年04月 宇都宮市の洋菓子店強盗事件
(市内の男性を強盗容疑で逮捕。男性は自供したが、知的
障害があった。公判中に真犯人が判明。05年に無罪判決。